受賞企業と「さくらセレクション」の思い

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食品によく付与されている「モンドセレクション」や、製品でよく見る「グッドデザイン賞」って何だろう?
多くの消費者がこれらのマークがついている商品に対して良い印象を感じていると思います。
実際に購入してみても、良い商品がほとんどです。

これらの賞が受賞されている仕組みは両社とも似ています。
企業が特定の団体に一定の審査費用を支払い、各団体の評価基準に沿って商品の評価をするという仕組みです。「さくらセレクション」についても同様です。

セレクションに応募する理由とは?

まず一つのメリットは、自社で開発した商品に対して専門家のお墨付きがもらえる点であると思います。そして知名度が上がり経済効果に反映する事が期待できます。
上記の点については短期間でブランドを確立でき、且つ広告効果を得られる事がメリットとなりますが、実はそれ以外のメリットを期待して応募する企業も多いのが実情です。
それは、受賞商品の開発に携わった従業員のモチベーションにつながる事です。
生産者として自社の商品への思いや努力が評価されることで、日々の仕事が誇りとなり、生産性の向上が期待できる事を大きなメリットと考える企業も多くあるのです。

実際に受賞した企業のインタビューでも経済効果と合わせて従業員のモチベーション向上効果への声が多く上がっています。

あるアワード受賞企業インタビューの一例です。

  • 漬物店

私たちの商品は地域色が強くニッチな市場である為、地道に商品の魅力をPRし続けていましたが、パッケージに掲載するエンブレムは大きな販促ツールとなりました。
思い描いていた以上の成果に繋がり、当初の予測を大きく上回る経済効果を得る事が出来ました。
またそれと同時に認知が広がるにつれてお客様からの励ましのお声がたくさん届くようになり、私たちの商品への思いが消費者に伝わる事を実感することができました。
そしてそれは、私たちの何よりの原動力となっています。

  • 玩具メーカー

私たちが開発した商品が評価されることは、やはりうれしいです。
確かに大きな売上げアップという経済効果は有りましたが、それ以上に従業員に対して労いの言葉を伝える事が出来たことで、どんどんより良い商品をお客様に届けたいと新しい事にチャレンジする従業員が増えた事がとてもうれしく思います。

 

評価する側はどのような点を評価しているのでしょうか?

例えば、主に食品・飲料品を評価する「モンドセレクション」では、エントリーされた商品をベルギーの経済省認定の機関が衛生、味覚、包装、原材料などの項目で審査、評価を実施しています。

「さくらセレクション」では日本の消費者や専門家が、様々な商品・サービスを消費者目線で評価をしています。
当然「モンドセレクション」のような規格基準を設けておりますが、それ以外にもその商品の裏側も審査の対象となっております。
エントリーされる商品やサービスには、形になるまでにそれぞれのストーリーがあります。そしてそのストーリーの中には生産者の思いが詰まっているからです。
「さくらセレクション」では、その生産者の思いも含めて、エントリーされた商品・サービスを審査しています。
なぜなら「良いモノ」には生産者の思いが詰まっており、そしてそれは消費者に伝わるものだと考えているからです。

昨今これらのようなアワードセレクションは、「お金で買える賞」などと揶揄される事も多く、プロモーションとしての商業色が強いだけに、先入観によりあまり良くないイメージでみられがちですが、様々な生産者の努力や熱意を評価し、その商品・サービスに関わる人達へのモチベーションの向上へも寄与している事も理解して頂ければ嬉しく思います。

 

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